2025年 第4船 日本向け出荷 PKS 7216トン
地球温暖化が進む中、「再生可能エネルギー」に注目が集まっています。
しかし、日本の多くの発電所では、まだ石炭や石油に頼っているのが現実です。
私たちは、そんな現状を変える一歩として、マレーシアから環境にやさしいPKS(パーム椰子殻)を日本へ届けています。今回の出荷量は7216トン。
港に並んだ山のようなPKSと、それを積み込む巨大な船の光景は迫力満点です。
この記事では、なぜPKSが日本の未来を変える鍵なのか、その出荷の様子や意義を写真とともにお伝えします。
PKSとは何か?
PKS(Palm Kernel Shell)は、アブラヤシの種の殻部分で、パーム油を絞った後に残る副産物です。
普段は廃棄されることもありますが、これを燃料として利用することで、石炭の代わりに再生可能エネルギーとして活用できます。
今回、日本へ出荷されたPKS7216トンは、発電所で石炭の代わりに燃やされ、CO₂排出削減に貢献します。
石炭と比べると、CO₂排出量は約3割少なく、環境負荷を減らすことができます。
写真を見ると、港に並ぶPKSは小さな木のチップのような見た目で、茶色く乾燥しています。
これが燃料になると考えると、まるで「木の落ち葉が電気に変わる」ような不思議な感覚です。
今回の出荷の様子
2025年第4船の出荷は、マレーシアの港で5月12日に行われました。
港にはフォークリフトやコンベヤーが並び、次々とPKSが船の巨大な倉庫部分に送り込まれます。
写真では、作業員たちがヘルメットと反射ベストを着用し、安全第一で作業している様子がはっきりとわかります。
この船は全長200mを超える大型船で、7216トンのPKSを積み込むには丸一日以上かかります。
なぜ日本にとってPKSが重要なのか
日本はエネルギー資源の多くを輸入に頼っています。
再生可能エネルギーの比率を上げることは、エネルギー安全保障にもつながります。
PKSは、燃やしたときに二酸化炭素は出ますが、もともと植物が成長過程で吸収したCO₂を排出するだけなので、カーボンニュートラルとされます。
例えば、今回の7216トンのPKSを石炭の代わりに使うと、約5,000トン以上のCO₂削減効果があると言われています。
これは、約100万本のスギの木が1年間に吸収するCO₂の量に匹敵します。
まとめと今後の展望
今回の2025年第4船の出荷は、日本の再生可能エネルギー利用の一歩です。PKSは「捨てられていたものを資源に変える」取り組みであり、資源循環の好例です。
今後もこのような取り組みを続けることで、日本はより持続可能なエネルギー社会へ近づいていくでしょう。
次回の出荷もさらに安全・効率的に行い、日本のエネルギー自給率アップと環境保護の両立を目指します。
港に積み込まれるPKSの茶色い山は、未来のエネルギーの形を映し出しているのです。
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